亘平のこと

11    ICUへ
手術後1時間ほどしてICUに呼ばれた。亘平の姿は痛々しかったが、血中酸素濃度が100%になっていて嬉しかった。
その後夫の両親は帰り、私の両親が来た。
もう一度ICUで面会した。相変わらず眠ったままだった。
翌日、夫が朝7時半にICUに面会に行ったときはまだ目覚めてなかったらしいが、私が11時過ぎに面会に行った時はぼんやり目を開けていた。
心臓外科の主治医の落合先生に会い、9月6日から一般病棟へ行くといわれた。
12    一般病棟へ
一般病棟で私も一緒に付き添い入院することになった。病棟は大人と同じ心臓血管センター。小児病棟のつもりでいたので少々不安だった。後日「小児病棟だと病気の子が入院しているので、術後の子が風邪をもらったりするので大人と同じ病棟にしている」と看護士さんから聞いた。
普通は手術前から入院するようだが、亘平の場合は生まれてからずっとNICUに入りっぱなしだったので、付き添いがぶっつけ本番というか、環境に慣れる間もなくやることが目白押しで、当初はミルク制限や1日3度の痰の吸引、点滴に加えて体にはモニターやらワイヤーやらがついていたりと、まどかのときとは勝手が違いすぎる育児に戸惑った。
回復に伴って制約もなくなり、看護士さんや他のお母さんとも仲良くなって、入院生活の後半は楽しく過ごせた。
13    退院前カテ
やっと退院前のカテまでこぎつけ、退院が秒読みになって嬉しかった。
カテの結果、肺動脈が少し細いが今のところ問題なく順調に動いているとのこと。
手術前の不安がちょっと恥ずかしいくらい順調に回復した。
14    退院
9月25日退院した。前日、井本先生から手術内容の説明と今後の注意点についてお話があった。数年に一度、カテを行って経過観察するであろうこと、しばらくは引き続き薬を飲むこと、退院後は小児循環器科に通院すること、特に問題がなければ普通に運動できることなど。先生によると、中高生になってラグビーをやってる人もいるらしい。そのような激しい運動はお勧めできないが、どうしてもやりたがっているので黙認しているとのこと。
将来もし亘平が激しいスポーツをやりたがったら、私はきっと反対するだろうけど、それができるくらい回復したらいいなと思った。
15    その後
10月7日に、産婦人科に行って病気を見つけてくださった先生にお礼かたがた報告に行ってきた。
その後の経過は順調で、この調子ならカテの必要もないようだ。これからも元気に、そして多くの人に命を助けてもらったことを忘れずに成長していって欲しいと思う。

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Last updated: 2005/2/9


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